アーティストインタビュー JAM Project

――ランティスとは最も関わり深いアーティストであるJAM Projectさん。創立15周年と2度目の「ランティス祭り」開催を間近に迎えたいま、どういうお気持ちですか?

影山 ランティス社長の井上(俊次)くんとは高校時代の同級生だし、設立メンバーの前身時代から知ってますからね。今のランティスを見ていると、本当によかったと思いますよ。これからヒットしそうなものを発掘する力というのかな? 「これ面白いからやろう!」と決断するのも早いし、実際に成功させてきたからこそ、今があるんでしょうね。

遠藤 僕らはもう全員いい歳ですけど(笑)、この歳になっても毎回、いろんなことにチャレンジし、ドキドキさせてもらってる。幸せなことですよ。

きただに オーケストラをバックにライブさせてもらったり、武道館じゃ空飛ばせてもらったり(笑)。ランティスのスタッフには、遊び心がありますよね。

奥井 JAMはよく、ランティスだったり、アニソンを代表するユニットなどと呼ばれますけど、そういう立場にさせていただけたのはランティスの力が大きいです。「それに応えなきゃ」という気持ちは自然に湧いてきますよね。

福山 アニメ、アニソン業界が特別変わってきたここ10年、先頭に立って走ってきたのがランティスだし、そこでベテランばかりの“面倒くさい”僕らを(笑)、いいところで使ってくれて感謝するしかないですよ。しかもアニソンという同じジャンルで、子供ほど歳の離れた10代のみなさんとも同じステージに立ち、アピールできる場所がある。それは他の音楽ジャンルではまず考えられない、すごいことですよね。

――その“あり得ない”ステージこそが「ランティス祭り」ということに!

影山 そうですね、5年前の最初の「ランティス祭り」から規模を拡大しての今年ですからね。そもそも、ひとつのレコード会社がアニソンというジャンルを代表して、これだけの人材を集めて大イベントを開けること自体が、すごくないですか?

遠藤 いや、ほんとにね。日本各地でライブができるのも楽しみですし、祭りの締めは仙台。JAMが中心になり、ランティスがずっとバックアップしてくれた「みちのくアニソンフェス」と合体した「ランティス祭り」がどう盛り上がるか、楽しみでしょうがないです。

奥井 JAM Projectとしてはもちろん、ソロで自分たちの“今”をお見せできますし。ごひいきのアーティストを応援しに来られる方、JAMを初めて観られる方のご期待にも応えられるよう、頑張って歌いたいです。

きただに せっかくの機会なので、同じレーベルでも、日頃なかなか会えないアーティストと、交流を深められるのも楽しみですよね。対バン感覚で。

福山 それを言っちゃうとね、一緒に出演するのは若いみなさんばかりですが!(笑) その方々の追随を許さないくらいのステージを、目に物見せてやる!くらいの覚悟で挑みたいですよ。

影山 頼むよ!(笑) 「ランティス祭り」は、いってみればアニソン界の夏フェス。ご飯を食べながら、1日たっぷりいろんな音楽に触れて、この夏、その人の人生にとって一番楽しかった1日にして欲しいですね。JAM Projectもいちばんの年長者として、ベテランとして一生懸命、必死でやりますから、「いくつになっても頑張ることはカッコいいんだな!」と思ってもらえるステージをお見せしたいですね!

JAM Project

JAM Project〈JAPAN ANIMATIONSONG MAKERS〉 進歩し続けるアニメーションに本来のパワフルでスピリットに溢れたアニメソングを取り戻す為、強力シンガー達によって2000年に立ち上げられた。
現在のレギュラーメンバーは影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹の5人。
メンバー自身が「アニメ」の為の「アニソン」作り、全てに携わり、今もなお邁進し続ける…
■JAM Project OFFICIAL SITE http://www.jamjamsite.com
■JAM Project 関連グッズはこちら http://lantis-store.jp/SHOP/9728/list.html

設立声明文 

未来を担う子供達に・・・そして夢を忘れない大人達に・・・
「画面の中のヒーローたちも、画面の前の子供達も力のボイスとスピリットを求めている。」

もはや当たり前の話だが、日本中の子供達の中でロボットやスーパーヒーローの洗礼を受けないで成長した子供はただの一人もいない!!誰もが遠い思い出の中で、沈む夕日を背に、雄雄しく立ち上がる巨大ロボットを思い描き小さな心を正義感やファイティングスピリッツでいっぱいにしたはずだ。家の近所の公園で幼馴染と一日中、変身ポーズや必殺技をくりかえし、ジャングルジムの上から飛び降りたにちがいない。

そしてもう一つ思い出して欲しいのだが、僕たちの大好きだったテレビマンガには、マンガと同じくらい大好きだった「主題歌」があった!!もちろん空を飛び、山を砕き、必殺技で敵を蹴散らす主人公のためだけに作られた、ヒーロー専用の音楽だ。

今、日本のアニメーションは、世界の最先端を独走し、幾つもの作品が世界中のテレビから放映され、その国の視聴率の記録を塗り替えるようなビッグヒットを連発している。そこまで進歩した日本のアニメーションに、見合うだけの主題歌を作り歌っていきたい!!
ビッグアーティストがタイアップ戦略で主題歌をヒットさせることはあっても、岩を砕くマジンガ-や雲に乗って空を飛び回る悟空を後ろからあとおしできるような夢と力に溢れた主題歌がなくなってしまったのだ!!

そうした主旨の元、シンガーにより立ち上げられたユニットが「JAM Project」。
それぞれがアニメソングというジャンルの中で独自な位置を築き、しかも、前記したような事態を嘆き、もう一度そんな歌を作ろうというアニソンスピリッツに溢れ、そして何よりも大切なのは、その声に、他のシンガーとは違う「力」が存在するということです。

シンガーを中心にあるときは全員であり、最強のユニットであったりと色々なパターンを組替えながら、世界中の子供達やアニメファンのために、ヒーローと共に永遠に歌い継がれていくようなアニソンを作っていくつもりです。

一つの名のもとに集うことで、いろいろなことを明確にできると思います。
そしてまた、ひとりひとりの豊かな個性がひとつになり、お互いが刺激しあって、エキサイティングな歌を作っていけると思います。このプロジェクトが起爆剤となって、よりパワフルでスピリットに溢れたアニソンが生まれてくることを願います。