REPORT

2019.06.22(sat)

【速レポ】『ランティス祭り』DAY2(4):大歓声に沸いた緒方恵美、アイカツフレンズ!、Minami、北宇治カルテットらのステージ
Minami
■Minami
Minamiが最初に届けてくれたのは、彼女自身が歌詞を手掛けている「Patria」(TVアニメ『レガリア The Three Sacred Stars』ED主題歌)。込められているメッセージが歌声とともに力強く迫ってくる。その熱量に応えて、一斉に歓声をあげていたオーディエンス。全力で歌いながら浮かべていた彼女の表情は、とても活き活きとしていた。

バンドメンバーの紹介のあと、“私は17年前くらいからランティスにお世話になっていて、大好きな人たちがたくさんいます。今日はみなさんのことを思いながら歌わせていただきます”と感謝の気持ちを語ったMinami。そして、“いっぱい歌ってきたので、何を歌うのかすごい悩んだんですけど…”という言葉を添えて、最後に披露したのは「Rumbling hearts」(PCゲーム『君が望む永遠』OP主題歌)。時折コールを入れつつ大合唱する観客の歌声が、とても温かい。彼女のシンガーとしての第一歩となった楽曲が、この大きな会場で堂々と響き渡るさまは、ファンにとって非常に感慨深いものがあったのではないだろうか。

北宇治カルテット
■北宇治カルテット
TVアニメ『響け!ユーフォニアム』に登場するキャラクターを演じる女性声優陣・黄前久美子(CV.黒沢ともよ)、加藤葉月(CV.朝井彩加)、川島緑輝(CV.豊田萌絵)、高坂麗奈(CV.安済知佳)による4人組ユニットの北宇治カルテットが登場! お揃いの制服姿がまぶしい。ステージ全体をパレードしながら彼女たちが届けてくれたのは、『響け!ユーフォニアム』のED主題歌「トゥッティ!」。躍動するサウンドに合わせて、観客も元気いっぱいに身体を揺らす。歌い終えたあと、自己紹介をはさんで“3年生になれることになりました! これからも応援をよろしくお願いします!”と挨拶。ステージから去った彼女たちを見送った歓声は、もちろん特大級だった。

たぴみる
■たぴみる
満開の笑顔を輝かせながらたぴみるがステージに登場した瞬間、会場全体が瞬く間にさわやかな熱気に包まれた。早速披露してくれたのは、「モテないくせに(`;ω;´)」(TVアニメ『ハイスクールD×D HERO』ED主題歌)。甘酸っぱい青春感に満ちた歌声が爽快で、客席の全面でカラフルなペンライトが揺れる光景がすごく美しかった。そして、“タピオカミルクティーが好きなたぴみるです! 幕張に立つのは2回目です。アニメは好きかー? 音楽は好きかー? ランティスは大好きかー? ツイッターをフォローしてくれるよね? たくさんツイートしてください!”と観客に語り掛けてステージを去った彼女を大きな拍手が包んでいた。

アイカツフレンズ!
■アイカツフレンズ!
あいね・みお・舞花・エマ from BEST FRIENDS!がステージに登場すると、大喜びしながら歓声をあげた観客。手を振りながら笑顔を輝かせた彼女たちは「ひとりじゃない!」(TVアニメ『アイカツフレンズ!』2ndシーズンのOP主題歌)を披露。明るい歌声に客席のコール、大合唱も加わって、瞬く間にハッピーな興奮の輪が広がっていった。

アイカツフレンズ!
そして、“みなさんこんにちは! 実は今日はたくさんメンバーが来てくれています!”と言って、さくや・かぐや・カレン・ミライ・ひびき・アリシア・わかばをステージに呼び込む。“全員揃うのは、今日が初めてなんです!”という言葉を添えて、届けてくれたのは「アイカツフレンズ!」(TVアニメ『アイカツフレンズ!』挿入歌)。総勢11名が繰り広げるパフォーマンスは迫力満点! 隣の観客と一緒にハートマークを腕で作りながら盛り上がっていた観客は、照れ臭さそうでありつつも実に楽しそう。会場内に突然、きれいなお花畑が現れたかのような、カラフルな熱気が渦巻くひと時であった。

AiRI
■AiRI、緒方恵美
「Dreamer」(TVアニメ『TARI TARI』OP主題歌)を歌ってくれたAiRI。身も心も自由に開放するかのように歌って、ステージに立つひと時を心から楽しんでいるのが、真っ直ぐに伝わってきた。そして、“みなさん、こんにちは! 今日、タイアップ作品に合わせて海をイメージして衣装を決めたんですけど…”と言い、客席が青いペンライトに染まったことに感謝した彼女は、“ここで素晴らしいゲストさんを。せっかくのせっかくのこの場なので、めぐちゃんと呼びたい。普段なら怒られるけど(笑)”と大先輩の緒方恵美をステージに呼び込む。“めぐちゃ~ん!”という観客の声に応えて現れた緒方は、とても嬉しそうな表情を浮かべていた。
緒方恵美緒方恵美
AiRIからバトンタッチされた緒方恵美が最初に歌ったのは、ランティスレーベルよりリリースしたアニソンカバーアルバム『アニメグ。』そして、『アニメグ。25th』の収録曲より、彼女が主人公の碇シンジを演じたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のOP主題歌「残酷な天使のテーゼ」(『アニメグ。』バージョン)。不朽の名曲が届けられて沸き立った観客だったが、その後も興奮が止まらなかったはずだ。彼女が蔵馬を演じたTVアニメ『幽☆遊☆白書』の第4期ED主題歌「太陽がまた輝くとき」(『アニメグ。25th』バージョン)。地場衛の少年時代を演じた『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』の主題歌「Moon Revenge」(『アニメグ。25th』バージョン)…曲それぞれに脈打っている物語を豊かに想像させる歌声の表現力が、ものすごかった。観客の胸の内では、懐かしい記憶、名場面の数々が一気に蘇ったのではないだろうか。そして、“私は数少ない創業年からいるメンバーです。ずっとランティスにいさせてもらって、みなさんと楽しめて嬉しいです”というMCを経て、ラストは2017年にリリースされたオリジナルアルバム『real/dummy』より「僕を放て」が飾った。“エールロック”と彼女が呼んでいるパワフルなロックサウンドは、あの場にいた全ての観客に熱い活力を授けたに違いない。

milktubmilktub
■milktub
スクリーンで流れ始めたVTR。メンバーたちは『ランティス祭り』に向けての対策を話し合っているらしい。彼らが至った結論は“俺らに足りないのは“BIG”さだよ!”ということ。そして、明るいライトに照らされたステージにふたりが現れると、「有頂天人生」(TVアニメ『有頂天家族』OP主題歌)でライヴがスタートした…のだが、リフターに乗ってグングンとタケノコのように背を伸ばしたbamboo(Vo)。軽快なパンクロックを歌うbambooの歌声が熱い。一番星☆光(Gu)はステージの隅々まで行って、全エリアの観客を巻き込んでいく。演奏を終えたあと、リフターごとスタッフに大道具として撤収されたbamboo。誰もが笑顔になってしまう他ない唯一無二のパフォーマンスであった。

ライヴビューイングライヴビューイング
◎ライヴビューイング
また、ソールドアウトとなったDAY2とDAY3は、幕張イベントホールにてライヴビューイングも実施! オープニングから多数のオーディエンスが集まり、ペンライトを振りつつ鑑賞。座ってゆったり観ている人もいれば、立ち上がっている人もいて、各々が自由に楽しんでいる。もちろん人気曲ともなれば、大きな歓声があがったり、手拍子が起こったり、ジャンプをしながら画面越しに合いの手を入れたりと、メインステージと変わらない熱気が場内に広がっていた。



text by 田中 大、笠原瑛里

【SET LIST】
■Minami
1. Patria
2. Rumbling hearts
■北宇治カルテット
1. トゥッティ!
■たぴみる
1. モテないくせに(`;ω;´)
■アイカツフレンズ!
SE
1. ひとりじゃない!
2. アイカツフレンズ!
■AiRI
1. Dreamer
■緒方恵美
1. 残酷な天使のテーゼ
2. 太陽がまた輝くとき
3. Moon Revenge
4. 僕を放て
■milktub
1. 有頂天人生