“希望”だなんてポジティヴなタイトルがピッタリなポップ・ナンバー。ニュー・オーダーを思わせるギター・リフが小気味良く入り込み、フックの効いた軽快なリズムに茅原のヴォーカルが艶やかに響けば、彼女が本当に笑顔で歌っているんだなってわかる。それに対して僕らは歓喜のクラップ・ハンドで返しましょう。そんな、自然に身体が動いてしまうヴァイブに満ちた楽曲だ。そして彼女の“ナマの声”をそのままトレースしたような歌詞がまた素晴らしいのです。

「Voyager train」から一気に景色が入れ替わるように、キャッチーなサンプリングやノイズが飛び出す、楽しさ溢れる楽曲。ダンサブルなビートとヒット感を強調したサウンドが、茅原の弾けるようなポップ感を演出しており、これまでの幻想的な世界観とは一線を画した楽曲に仕上がっている。ストリングスが使用されていないのも象徴的な要素といえるだろう。茅原のファンに対する「大好き」という気持ちが、直球過ぎるほど歌詞に反映された応援歌。ライブで盛り上がること必至！

アナログシンセ風の音色で彩られたトラックは、ややもすると骨太な印象だが、奏でられるメロディーはとびきりキャッチーな仕上がりとなっている。茅原の可憐なヴォーカルも印象的で、サビ終わりの「大好きみんなみんなの気持ちには　かならず夢で応えるよ」というフレーズも、じんわりと心に染み入ってくる。またこれまでとは違ったベクトルのポップさを見せるナンバーだ。

　一聴してかなり驚いた。ギターサウンドと弾むようなリズムトラックを中心に、遊び心のある電子音を散りばめたアレンジ。そこに、アーティストとリスナー間のつながりを直接的に描いたポジティブなメッセージが乗る。こんな陽性の求心力をいつのまに身に付けていたのだろう（評者が気付いていなかっただけか？）。ライブで披露されるのが楽しみな一曲である。

コンタクトツアーの時から茅原がずっと言っていた
「みんなを笑顔にしたい」という願い。
そんな彼女のHopeがびっしり詰まったハッピーチューン。
ある意味アルバムの中で一番、茅原実里らしい曲なのかもしれない。
ダンサンブルで、じつにLIVE映えしそうな楽曲構成とメロディ。
ぜひ、《大好きみんな》のところはハンドクラップをして、
一緒に盛り上がって欲しい。
その声は彼女に届き《かならず夢で応えてくれる》はずだから。